◎PMFIP&東京クヮルテットのトークコンサート I (キタラ小ホール)
7/26 14:30-16:20
PMFIPと東京クヮルテットによる演奏会。
●エネスコ 演奏会用小品
エネスコは「ルーマニア狂詩曲」が有名だが、この曲はフランス在住時のもの。
ヴァイオリン教師としても著名で、メニューイン、グリュミオーなども教えたそうだ。
ルーマニアっぽいところはなく、フランスを感じさせる作品。
●プロコフィエフ 5つのメロディー
これまた洗練されている曲。
フォスターさんのヴィオラで。
ローズさんのヴァイオリン、イゾロフさんのオーボエソロで沢木さんのピアノ伴奏。
●シューマン 3つのロマンスから 第1番
●ラヴェル ハバネラ風
●ラフマニノフ 美しい人よ、私のために歌わないで
●メシアン 『峡谷から星たちへ』から「インターステラ・コール」
長い曲の中でも印象的な部分。
カバレロさんのホルンテクニックが存分に聴けた。
初演当初から好きな曲なので、生で聴かせてもらって、ホントによかった。
●マスネ タイスの瞑想曲
●ピアソラ 忘却
ハロッズさんが、トロンボーンの新しい可能性に挑戦ということでの演奏。
ハープとトロンボーンという組み合わせ。タイス・・も、トロンボーンで忠実に再現。
ピアソラのメロディーが実に美しい。
●ラバド イベリア半島
ロビンソンさんのコントラバスソロでテクニック披露。
●ドビュッシー弦楽四重奏曲 第1、2楽章
東京クヮルテットで。
トークの第1部は東京SQの歴史。
磯村さんは、1969年の結成当時からやっているそうだ。
メンバーの入れ替わりなどの説明。
残りの楽章も続けてやってほしいが、続きは2部で。
なによりも小ホールで聴けることがうれしい。
2階バルコニー席で鑑賞。すばらしい。
◎PMFIP&東京クヮルテットのトークコンサート I (キタラ小ホール)
7/26 17:00-18:50
●ヴィエニャフスキー 「ファウスト」による華麗なる幻想曲 作品20
メトの主席チャンさん、オペラ的なものの演奏をよく頼まれるとのことで、これもよく演奏するのだそう。
力強いメロディーと超絶テクニックで魅了。
早川さんのハープの解説の後、演奏。
ハープの演奏を間近で見る機会も貴重。
●ファルカシュ 17世紀のハンガリアンダンス
●プーランク フルートソナタ
ケイナーさんのフルート。やはりフランスの響きがする。
●ドビュッシー クラリネットのための第1狂詩曲
ロングトーン、超絶テクニックなど、聴き応え充分。
モラレスさんのクラリネット。
●ベルワルド ファゴットとピアノのためのコンツェルトシュトゥック作品2
マツカワさんによる演奏。やはり上手い。
●ジョリヴェ コンチェルティーノ
マークJ.イノウエさんの超絶テクニック。
トランペットのあらゆる技巧を使っているような現代作品。
これはお見事!!
●ドビュッシー弦楽四重奏曲 3、4楽章
東京クヮルテットで。
楽器はすべてストラディバリ作で、日本音楽財団より無償貸与されたパガニーニコレクションとのこと。
ヴィオラは作られた台数が少ないため特に貴重。チェロは最晩年の90歳の時の作品。
楽器は当然素晴らしいが、その楽器を存分に鳴らす演奏は至福の時を与えてくれる。
大ホールのオーケストラ演奏開始10分前に終了。
休憩なしの1時間50分。
濃厚な時間だった。