Bプロは指揮者が3人、ソリストも3人。
編成も変わるため、リハーサルのスケジュールも複雑になっている。
金曜からはキタラだがリハーサルを終えた後、オケのメンバーは、ちえりあ、清田、東区民センター、奈井江とそれぞれアンサンブルコンサートの演奏に出かける。
それぞれのグループごとにスケジュールが異なる。
キタラの「映像と音楽でつづるパーンスタイン」には、ベルリンのメンバーも出演し、5カ所同時進行である。
PMFウィーン、PMFベルリンのステージで学ぶことも多かったであろう。
違った場所で、それぞれ実力を発揮してほしい。
さて、
木曜日は芸術の森アリーナでの仕上げ。
ビアヴァさん、川瀬さんは開会式でオケを振り、尾高さんはPMF弦セクションのメンバーを加えての札響ウェルカムコンサートで振っているので、すでにメンバーにはおなじみ。
「シンフォニック・ダンス」では、9.8.7.6.5プルトと、弦メンバーが勢揃い。
曲が曲だけに、尾高さんも楽しそうな感じが伝わってくる。
思えばAプロはウィーンのメンバーがぐいぐい引っ張っていくものであった。
チェロのイーベラーさんとコンバスのポッシュさんは、よくサインを交わし合っていた。
まるでお互いの健闘を讃え合うように・・・
30年以上のコンビだからこそ、呼吸が合いやすいはず。
当然のことながら弦メンバーは、キュッヒルさんの体の動きと一体化したボーイングとなったし、木管、金管、打楽器とも名手の指導のもとに響きを創りだしていた。
ウィーンカラーを払拭してのBプロ。
指揮者の色に染まるのはもちろんだが、今回はバーンスタインの色とも言うべきか。
オールバーンスタインプログラムで、彼らの本来の力が発揮される。
ウェストサイドストーリーは青春物語。
シンフォニックダンスを聴いていて、若いオケだからこそ、エネルギー溢れる輝くような演奏ができるのだなぁ・・と、感動を覚える。
ちなみに尾高さん、いろいろな話でオケのメンバーを笑わせているが、この曲の演奏スタイルについても語っていた。とある歌劇場のオケは、こんな風に演奏するんだ・・・という感じで。
アクの強い個性的なオケから、ポップなリズムを引き出すのは、難しい技になるかも。
オケもそれぞれお国柄や個性があって、独特の節回しやリズムを得意とすることもある。
フレッシュな彼らには、そうしたクセがないところは、やりやすいのだろう。
この演奏は、かなり気合いが入っている。