メリンダとメリンダ(2004)
http://www.foxjapan.com/movies/melinda/
悲劇と喜劇についての論争から、一人の女性を巡る物語は、果たして悲劇か喜劇か・・・という展開。
喜劇を支持するウォーレス・ショーンの最後の言葉で締めくくられる。
「人生ってそんなもんだよ」という感じの終わり方。
悲劇と喜劇の同時進行というスタイルは、「ナクソス島のアリアドネ」のオペラ・ブッファ(喜劇オペラ)とオペラ・セリアの進行のパターンもあるが、こちらは同じ人物の話が喜劇になったり悲劇になったりするというもの。
ストラヴィンスキーと「A列車で行こう」の音楽によって、それぞれのシーンが色分けされているものの、話がどこまで進んだのか、今進んでいるのは悲劇なのか喜劇なのか、観ているうちに混乱する。
おもいっきりおかしな喜劇と、おもいっきり悲惨な悲劇が交互に進むのであればメリハリもあるだろうが、あからさまではない。
随所にウディ・アレン節が利いていて、ソフィストケートされた味わい方をしたい場合には、それなりの楽しみ方もあるが・・。
ちなみに、Webでストーリー展開を復習しちゃいました。
よくわからなくて・・・。
ウディ・アレンが好きな人以外は、遠慮しておいた方がいいと思います(笑)
前作がこれだったので、「マッチポイント」が好評なのは、よく理解できます。