オーケストラで、「節回し」というとなんですが、昨日、チャイコフスキーの5番を聴いていて、聞かせどころは、「歌わせ方」かな・・という気がしました。
マレーシアのオーケストラは、若々しくフレッシュでよかったのですが、チャイコフスキーの5番は、技量が如実に出る曲かもしれません。
終楽章のバイオリンのメロディーは、
クレッシェンド・・・スフォルツァンド・・・デクレッシェンド
・・・△△▲▲●●▲▲△△・・・・
というようなフレーズが続きます。
この辺の歌わせ方に、聴き手を酔わせるマジックが潜んでいそうな気がします。
「こぶし」っていう訳ではないのですが、ppからffまでの上がり具合や抜き具合がべらぼうにうまいオケには、まんまとのせられます。
その演奏に聴き手がはまるかどうか・・・。
演奏の好き嫌いも、そんなところにあるかも・・。