札幌交響楽団6月の定期は、
ショスタコーヴィチ / ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 Op.77
ストラヴィンスキー / バレエ音楽「火の鳥」(全曲)
川久保賜紀(ヴァイオリン)
指揮 岩城宏之(札響桂冠指揮者)
川久保さんは、岩城さんのご指名だそうです。
素晴らしい演奏に、マエストロもご満悦。岩城さんは、満面の笑みでしたねぇ。
岩城さんは、暮れのベートーベン以来。
エネルギッシュで、見ていて気持ちがいいです。
ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲は、昨年のベトナム国立交響楽団が強烈な印象。
ソリストのブイ・コン・ズイが圧倒的で、社会主義の香りがぷんぷんするような演奏でした。
今回の演奏は、叙情的な雰囲気にも聴こえて、難解なイメージのこの曲が、すっきりと
耳に入りました。第3楽章と第4楽章の間に置かれたカデンツァを頂点として、ぐいぐいと引きつけられました。
「火の鳥」は、終曲のソロのホルンが入る前の弦のトレモノが、なんと美しい・・・。
今回は、kitaraのオケを見下ろすサイドの席だったので、湧き上がってくるような弦の響きに酔いましたが、弦のトレモロには、ジーンときました。
札響と岩城さんのコンビは、定演で何度も聴いている組み合わせ。
息があった演奏という印象で、これからもずっと札幌に来て欲しいと思いました。