上野に行ってきました。
小沢征爾指揮で、「
エレクトラ」
ロバート・カーセンの演出は、面白い。
ほとんど装置なしの舞台で、30~40名の女性ばかりの群集を動かして表現していました。
舞台は、ほとんど黒一色。
エレクトラのデボラ・ポラスキ、クリソテミスのクリスティーン・ゴーキーあたりが、どっちがエレクトラだかわからないような格好で、絶唱しておりました。
クリテムネストラが、アグネス・バルツァという豪華さ。
これは、堪能させていただきました。
歌手陣は、凄いです。
で、演奏の方は・・・・。
2階のLで聴いていたのですが、ブラスバンドのように聴こえて・・・・
あれ、文化会館ってこんなだっけ?と、ちょっと違和感。
ちなみに2Lは、ガラガラでした。
名手ぞろいという「東京のオペラの森管弦楽団」なのですが。
もっとも、ウィーン国立歌劇場でもNHKホールの2階でブラスバンドのように聴こえたことがありますので、なんとも言えませんが。
そんな訳で、音楽にはまるスイッチがなかなか入らず、もの凄く冷静にエレクトラを聴いておりました。新国の場合は、最初から入っていけた時もありました。
聴きながら新国のエレクトラは、よかった・・などと余計なことを考えながら。
これはこれで、また違った楽しみ方をしないと。
最後は小沢マジックで、
「おっ、テンポの揺らし方が・・・・・」「そう振るのかぁ・・・」などと、心憎い音楽の運びに浸っておりましたが、最後の時間となってしまいました。
来年は、「オテロ」だそうで、このプロジェクト、これからどう続くのか、注目したいところです。
オーケストラは、在京のオケの方がいいような気がしますが。
どうなんでしょう。
まあ、プロジェクトなので・・・。
お祭り気分は、もうちょっと欲しいですね。