岩波から出ている「地霊・パンドラの箱」は品切れなので、ここ1ケ月ほどは、本屋へ
行く度に探している。やはり、原作を読みたい。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/32/2/3242910.html
ヴェデキントの作品から、どのように「ルル」にしていったかは、
音楽の友社の名作オペラブックス22 「ベルク・ルル」の解説を読めば、なんとなくわかる。
どうでもよい箇所をテキストからはずし、2つの物語をつなげていった。
といっても、やはり原作を読まないと・・・。最近は、古本屋も探している。
そうした解説は、同じく音楽の友社の
「アルバン・ベルク―伝統と革新の嵐を生きた作曲家」
ヴィリー・ライヒ (著), 武田 明倫 (翻訳)
にも載っている。(昭和55年発行、持っててよかった1冊)
ブーレーズ盤のレコードの最終面に収録されている「ルル」についての3つのナレーションは
コンパクトにまとまった「ルル」の解説。
ダグラス・ジャーマン(英語) 「ルル」-歴史と背景 11:30
フリードリヒ・ツェルハ(ドイツ語) アルバン・ベルクの「ルル」第3幕について 8:40
ピエール・ブーレーズ(フランス語) 解釈の問題 9:35
ドホナーニ盤の 諸井誠 氏の解説も、わかりやすい。
2つの物語を結びつけたからこそ、3幕の意味がある。
部分的にもシンメトリーな構成が見られるが、3幕通して見るとその構造がはっきりする。
ドクトル・シェーンが、ジャックになって姿を表すのも、シンメトリックな構造。