売れない芸人を抱えるマネージャーのダニー・ローズを演じるウディ・アレン。
コメディアンたちのよもやま話から始まり、
ブロードウェイのダニー・ローズのうわさ話へと進んでいく展開。
回想のように自然に入っていく。
落ち目のクラブ歌手のルーをなんとか売り込もうと
テレビ界の大物をショーに呼ぶところまでは成功したが、
愛人のティナがいないと歌えないと、わがままを言うルー。
ルーのために、ティナを迎えに行くと、様々なトラブルに巻き込まれ、
ティナ役のミア・ファローと数々の冒険をする羽目になる。
ティナ役のミア・ファローが、突っ走っいて、とても勢いがある。
笑いどころも色々あるが、
最後はほろっとさせられて、ヒューマンドラマに仕上がっている。
じわ~っと、いい作品だと感じてしまう。
売れない役者ばかりを抱え、悲壮感も漂うマネージャー役のウディ・アレン。
ティナやルーに振り回されっぱなしで、憎めない。
こういう素敵な作品に仕上げたのも、
ニューヨークのショービジネス界への愛着があるからに違いない。