BSで「
荒野の用心棒」を観る。
滅茶苦茶に面白かった。
それというのも、黒澤の「用心棒」との比較ができるからだろう。
黒澤の「用心棒」を観ていなければ、これほどまでに引き付けられることもないかもしれない。
マカロニ・ウェスタンの名作。
クリント・イーストウッドはイタリアへ出稼ぎに行き、後の名声への足がかりとなる。
エンニオ・モリコーネが音楽担当。
今でもリメイクは、よくある。
なんと近日『ハチ公物語』もハリウッド版で公開されるから、珍しいわけではないが、
当時は、結構いい加減に真似されていたようだ。
酒場の親父、棺桶屋などの登場人物、カメラワーク、三船の演技、ストーリー展開など、
元ネタの「用心棒」を思い浮かべると、「はは~ん」という点は多々あるが、
似たところと違うところを考えながら観ていると、ますます面白いのだ。
1964年、イタリア製作。
黒澤監督の「用心棒」は1961年の作品。
これだから、映画は面白い。