2004年6月19日(土)文京シビックホール、文京区民オーケストラによるブルックナーの第9番は素晴らしい!トランペットを吹くMさんからのご案内で。
ドボルザークの第9番「新世界より」についても、色々思い出はあります。マーラーの第9は、慶応オケがとってもよかったなぁ、同じ日の昼に聴いたN饗の印象が飛んできました。でも、第9といえば
ベートーベンでしょう。
年に最低1回は聴くので、多い年は数回のステージを聴いてます。
最初に生のオーケストラを聴いたのが、クルト・マズア指揮のライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団来日公演、第9「合唱」。わくわくドキドキ体験でした。
忘れられないのが、自分が参加したときの第9。
最初は北海道清水町、ホール完成記念コンサート。バスで参加。指揮の大町陽一郎さんは、こんな小さな町で第9をやるなんてエポックメーキング!と絶賛しておりました。今でも清水町は、「第九のまち」として知られてます。
それから、約15年後にもっと小さな町人口5000人の「置戸町」の町民合唱団が第9をやった時は、感無量で聴きました。
2回目の第9参加は、北見市の開基90年の第9。この時はテナーで参加。指揮は、若かった十束尚宏(とつかなおひろ)氏。最後は、もの凄い勢いで走りました。終わった後の打ち上げは、合唱のメンバーに日フィルの団員も入って居酒屋で大宴会。打ち上げの締めくくりはなんと、日フィルのコンサートマスターが、「G線上のアリア」を奏でました。居酒屋に最後まで残った数名のメンバーは、「こんなところで聴けるなんて」と言いながら、深夜の居酒屋で高価なバイオリンの音に酔いました。
3回目の参加は、北見市の開基100年オケに第2バイオリンで参加。同じオケの木管メンバーがべらぼうにうまくて、その真横で聞いている私にとっては、ベストの位置で木管の響きをとことん鑑賞できました。
聴く方の思い出は、昨年暮れの全9曲連続演奏会。「おべんともってベートーベン」と題されたコンサート。1番から9番まで、指揮者3人、オケも3つで通し演奏。聴くほうも体力いります。締めくくりは岩城宏之氏の第9。4楽章の中盤でちょうど新年を迎えました。
2004年4月18日に国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた「2ちゃんねる第九プロジェクト」は、こんなにユニークなものはありません。演奏者は、全て匿名。聴衆も演奏会を作りあげるところをネットワーク上でウォッチしているという状況の中で行われました。
指揮:卵
ソリスト:天誅彩女(ソプラノ) みよし(アルト) 七蔵(テノール)
マイ・トライディード(バリトン)
管弦楽:第二交響楽団
合唱:コール774
終わった後の聴衆はスタンディングオベージョン、もの凄い拍手でした。演奏の出来がどうのこうのではなく、演奏する側も聴く側も、ネットワークを通じて演奏会で出会えたことに感激しているようでした。
忘れられない演奏会と言えば、バリトンの出だしで歌手が間違っちゃった・・・札幌での演奏会。観客一同「あれ~?」でした。なにしろみんなよく知っている曲ですからね。
と、第9の思い出は色々です。