BプロからCプロへ、
シーティングも新たになり、ちょっと雰囲気変わりました。
22日は、12:30からリハーサル開始。
まずは、先週までのベルリンフィルのメンバーに替わり、今週から指導にあたる
PMFIP(インターナショナル・プリンシパルズ)の紹介。
ヴィオラのダニエル・フォスターさんは、ドン・キホーテの演奏のためトップへ。
最後にチェロのソリストであるヤン・フォーグラーさんの紹介に続き、ファビオ・ルイジさん紹介。
R・シュトラウスの「ドン・キホーテ」のリハーサルが始まりました。
1959年生まれのルイージ氏、中堅どころとして、まさに脂がのりきっているという感じがします。
エネルギッシュで年齢よりも若そうな雰囲気。
昨年11月、ドレスデン国立歌劇場の引越し公演、神奈川県民ホールで、「ばらの騎士」を振ったのを聴いていますが、すばらしいオケを自在にあやつっていました。
クライバー、ウィーン国立歌劇場の「ばらの騎士」も上野で前から3列目で聴いたのですが、それはもう最高でしたが、ハンカチを用意した割には、それほど涙が出ませんでした。
昨年のドレスデンでは、ファイナル・トリオに入る前から、涙がこぼれてこぼれて・・3幕は、思う存分浸りきりました。
このときは、準・メルクル氏の予定でしたが、ルイージ氏がドレスデンの音楽総監督に就任したため、芸術的な観点から「ばらの騎士」は予定を変更して、ルイージ氏が振ることになり、期待した以上に満足でした。
もちろん、準・メルクル氏の実力も間違いありませんが・・。
さて、PMFのリハーサルではバランスやタイミングといった基本的なところから直していましたが、フレージングは見事です。やる度に艶やかさが増します。
フレーズを表現する方法として、
「好きな人にはどうするか・・・シェイクハンドではない、抱擁してキスするでしょ」
と、情熱的な身振りをするあたりはイタリア人ですね。
バイオリンの音が輝きだし、いわゆるR・シュトラウス節になってきます。
このドン・キホーテ、物語の筋に合わせた音楽で進行していきますが、どこをとってもR・シュトラウスの旋律や響きに溢れています。
今日は、夕方に一度、全曲を通し、明日は「幻想」。
「ドン・キホーテ」は、あさってまた。
最初からドレスデンのような音は出ませんが、この調子でいくと、かなり艶っぽい仕上がりになりそう。
さすがトリを務める指揮者。
期待を裏切りません。
森麻季さまも、
すばらしかった
「ばらの騎士」
昨年の神奈川県民ホール
は記憶に残ります