15:30よりキタラで、トリビュート・トゥ・タケミツのゲネプロ。
このためにPMF聴講生になりました。
次の日の午前中に東京で会議のため、最終便に乗るには休憩前に会場を離れなくてはなりません。それがあまりにも悔しいので、せめてリハーサルは全部聴きたいと思った次第です。
ということで、1週間のPMF聴講生、最後の日となりました。
札幌交響楽団の追っかけみたいな感じもします(笑)
PMFの舞台裏を聴講生として見学させていただいて、色々な発見がありました。
ほんとに勉強になった一週間です。
PMFのシステム、アカデミー生や教授陣の素顔、指揮者の言葉。
音楽への意気込みを一緒に感じさせてもらった一週間でした。
芸術の森での練習会場から、キタラのホールに移ると、響きの美しさに「はっ」とさせられます。
「ファンタズマ/カントスII」では、トロンボーンのイアン・ボースフィールド氏のソロを堪能させていただきました。ノスタルジアでは、札響コンマスの伊藤亮太郎氏のヴァイオリンの美しさに魅了され、PMF合同の「乱」を楽しませてもらい、「波の盆」をしっかりと胸に刻みこませてもらいました。なんとか仕事をやりくりして、平日の昼から聴講生としてリハーサルを聴きたいと思ったのも、「波の盆」があったからだと思います。
さて、コンサートの方は・・・
18:15から30分間のプレトークも、今回のプログラムの目玉でしょう。
武満さんの娘さんの眞樹さんが病気ということで、急遽奥さんの浅香さんが代役。
代役というより、ここで武満夫人に登場いただけるというのは、大きなプレゼントでした。
小室等さんと、武満さんの想い出話をあれこれと。
札響にまつわる話として、「乱」についてのエピソードが出ました。
そのエピソードとともに、「明日は晴れかな?曇りかな?」を小室さんが歌いました。
小室等さんの生の歌を聴くのは、三十数年ぶり。
ここで武満氏の曲を聴くとは、想像も出来なかったことですが、そういえばCDも出ています。
残念ながら休憩時のお話は聞けず、会場を後にしました。
こうしてPMFオーケストラとの合同演奏を聴くことができたのは、本当に素敵なことです。
札幌交響楽団とともに、美しい響きを創っていました。
空港へ向かう電車の中で、「波の盆」のメロディーが頭の中でずっーと鳴っていました。
次の日、東京での会議の後、銀座のヤマハで「ノスタルジア」と「ファンタズマ/カントスII」のスコアを眺めました。ノスタルジアの練習を最初に聴いたときは、どこからどんな風に音が出ているのかわかりませんでしたが、何度か練習を聴いているうちに、それぞれのパートの役割がつかめてきました。あの響きがどのようにして創られているのかは、スコアを見て少し納得できました。
この4日間で、さらに武満徹氏の音楽の魅力に引き寄せられました。
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トリビュート・トゥ・タケミツ
札幌コンサートホール Kitara
尾高 忠明(指揮) 札幌交響楽団 PMFオーケストラ・メンバー※
イアン・ボースフィールド(トロンボーン)伊藤亮太郎(ヴァイオリン)
死と再生 映画「黒い雨」から ※
ノスタルジア
ファンタズマ/カントスII
夢千代日記
乱 ※
波の盆 ※
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徒然なるサムディさん