PMF開幕
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7月3日にはオーケストラコースのアカデミー生が来札し、席次を決めるオーディションを経て、芸術の森でのリハーサルがスタート。
キタラでは、6日からウェルカムコンサートを行う札響のリハーサルが始まりました。
今年の札響は、ウィーンのPMF教授陣をソリストに迎えてのベートーベン、ピアノ・ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲の演奏と、PMF生と札響メンバー合同によるトリビュート・トゥ・タケミツなど、かなり面白いコラボレートの仕方をしています。
今年は、7月6日から1週間のPMF聴講生になりました。
6日~8日まで、キタラでの札幌交響楽団のリハーサルを聴かせていただきました。
聴講生初日の午前中はベートーベンの5番の練習。
私も何度か2ndバイオリンで演奏している曲ですが、やる気のない時のプロの演奏より、燃えるアマチュアの演奏の方がいいと感じる時もあります。そういう意味で、ちょっと特別な曲。
今さらプロが練習するの?とも思いましたが、アマチュアとはクオリティが全然違います。
細かいところをかなり真剣にやっているのには、脱帽しました。
尾高氏の練習も気合いが入っていて、本番が楽しみでした。
木、金の午後は三重協奏曲。
これもアマオケ時代にやったことがあります。
フレーズを聴くと当時がよみがえる想い出の曲。
聴講生も日によっては数名なので、キタラの大ホールで聴かせていただくのは贅沢の極み。聴講生になって幸せ。こういうプログラムを提供していただけるPMFに感謝です。
尾高氏は3人のソリストとはドイツ語で、オケのメンバーには日本語で指示しながら出のタイミングなどを確認。ソリストは、やはりウィーンのメンバーですね。音楽の創り方が大きい感じがしました。
木、金の札響のリハを聴き、土曜日は芸術の森の開幕に出かけました。
天気がよく、夏らしい日よりですが、そこは北海道。ちょっと暑い程度で、気持ちのいい日でした。
ヒンク氏他のウィーンのメンバーより一足先にキタラに戻り、3時半から札響のゲネプロ。
5番では、さらに色々とやっていたのには、驚きました。
リハでも、力を抜いていないところが凄い。
3日間の曲創りの現場を見ていると、本番の感激も増しました。
5番の4楽章はエネルギッシュな演奏で、目頭が熱くなりました。
PMFアカデミー生に「これが札幌交響楽団だ!」と胸を張れる演奏会だったと思います。
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尾高 忠明(指揮) 札幌交響楽団
ヴェルナー・ヒンク(ヴァイオリン)フリッツ・ドレシャル(チェロ)エイドリアン・コックス(ピアノ)
ベートーヴェン 「プロメテウスの創造物」序曲 作品43
ベートーヴェン ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲ハ長調 作品56
ベートーヴェン 交響曲 第5番 ハ短調 「運命」 作品67