マーティン・スコセッシ、フランシス・フォード・コッポラ、ウディ・アレンが担当する3本のオムニバス。
ニューヨーク・ストーリーとは言うものの、NYが描かれている訳ではない。それぞれが人間ドラマ。
ウディ・アレンは3本目の「エディプス・コンプレックス」を監督して自ら出演。
50歳のかわいいマザコン男っていうのは、彼にしかできないような気がする。
ニューヨークの空にぽっかりと現われる母親。いくつになっても、結婚できずにいる息子を母親は心配なのだ。50歳になったとしてもそういう関係は変わらないことを、恥ずかしくもなく描いてしまっている。
いくつかの作品でコンビを組んでいるミア・ファーローがまたいい。ミア・ファーローといえば72年の「フォロー・ミー」を思い出してしまうが、ウディ・アレンの映画で新たな魅力を発見しそうな気がする。