四谷駅から上智大学の横を通って、歩くこと6分。
都会の雑踏から切り離された閑静な場所にある。
ホテルニューオータニの向かい。
紀尾井ホールといえば思い浮かべるのは、「紀尾井シンフォニエッタ」。
ホールとオーケストラの潜在能力を最大限に引き出すために、ホールでリハーサルをし、音を練り上げていくというレジデント・オーケストラならではの音楽作りが特徴。
公演前4日間は、しっかりと紀尾井シンフォニエッタのリハーサルに使われている。
水戸芸術館と水戸室内管弦楽団も有名だが、名手揃いの紀尾井シンフォニエッタも、2004年で結成10年となり、室内オーケストラとして海外での公演も行っている。
ホールの運営は、財団法人 新日鐵文化財団による。
財団の目的は、芸術家の育成や公演の開催、優れた音楽活動に対する支援などとなっており、紀尾井シンフォニエッタは、その見事な結実と言えるだろう。
1995年4月に開館。
シューボックス形式となっており、1階にも歌舞伎の桟敷席に似たバルコニー席がある。
1階バルコニーのステージ寄りは、目線もステージと同じ高さとなり、かなりステージが近く感じる。
1階と2階のバルコニー席からなり、客席数は800。
天井が高いので、広めに感じる。落ち着いた木の色で統一され、天井のシャンデリアが優雅な雰囲気を作っている。「客席との一体感」とよく言われるが、ここの雰囲気は、なかなかのもの。
シューボックス型の構造上、2階サイドのバルコニーは死角が出来るが、後席の椅子の高さをあげたり、椅子を斜めに配するなどの工夫が図られている。
2階のバーコーナーでは、周辺の外堀土手の緑とホテルニューオオタニを眺めながら、ゆったりとくつろげる。
コンサートが終わった後、駅までの道は、しばらくの間、派手なネオンサインもなく余韻をかみ締めながら帰路につくことができる。
Data:アクセス
四ツ谷駅 (JR線・丸の内線・南北線)から徒歩6分、麹町駅 (有楽町線)から徒歩8分、
赤坂見附駅 (銀座線・丸の内線)から徒歩8分、永田町駅 (半蔵門線・有楽町線)から徒歩8分
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クラシック専用ホールは800席
250席の小ホールは主として邦楽向けに利用