たて続けに読んで、ちょっと情報過多になりすぎたかもしれない・・
整理しているうちに印象が薄れてしまうかもしれないので、
とりあえず、ひとまとめ。
11月14日から公開の「
笑う警官」。
北海道警察が舞台。
ハゲタカで好演していた
大森南朋(なお)が出ているというところに、大いに反応。
小説を読み終えたところで、
ちょうど、「笑っていいとも」に角川春樹監督が出て(10/27)、
映画のPRをしていた。
2003年の道警問題は、記憶に残っていないのだ・・。
北海道に住んでいれば、生々しく記憶されていたかもしれない。
2003年といえば、スカーレット・ヨハンソンの
ロスト・イン・トランスレーションが撮られていた頃。
新宿、渋谷の風景が、自分のその頃の記憶と重なる。
北海道で起きたことは、遠く感じていたのだろう。
「
笑う警察」の舞台は、中央区の道警本部付近が舞台となっている。
ラストの道議会周辺の登場人物の動きが展開されるシーンは、
まざまざと目に浮かぶ。
札幌駅前から道警付近は、自分の通勤途中の風景になっていた時期もある。
札幌市内の様々な地名やランドマークは、生活空間の一部だった。
大通り周辺の道路状況など、リアルに迫ってくる。
「笑う警官」を読んでいて思い出されたのが、
黒川博行の「悪果」。
大阪府警の様子が描かれていて、かなり面白かった。
あれはあれで、いかにも大阪の警察のような感じがした。
大阪だから、あり得る話として小説がリアルに思える。
ところが・・・
まさか北海道警察の様子が、ここまで警察小説としてドラマチックに展開されるとは、
思ってもみなかった。
「笑う警官」に続く、北海道警察シリーズの第二弾、
「
警察庁から来た男」を読み終え、小説の背景を知ろうと思い、
Amazonに注文していた、
北海道新聞取材班「
追及・北海道警『裏金』疑惑」と、
曽我部司「
北海道警察の冷たい夏」を読んだ。
こちらは、二冊とも実在の人物による証言や取材に基づいている。
時間軸で言えば、「北海道警察の冷たい夏」に描かれた事件の後に、
「『裏金』疑惑」が続く。
また小説に戻り、十勝のとある町を舞台にした「
制服捜査」を読んだ。
道警の不祥事が背景となって大規模な人事が行われたところから、
この小説が始まっている。
全体のトーンは暗く、面白い・・というのはどうかと思うが、
十勝のある町の風景や登場人物がこれまた妙にリアルで、
佐々木譲の世界にすっかりはまり、やめられなくなってしまった。
「
警官の血」上下を買ってくる。
「このミス」の2008年第一位で、2009年の2月にテレ朝でドラマ化もされた。
「
笑う警察」、「
警察庁から来た男」、「
征服捜査」などに出てきた世界に加え、
親子三代にわたって受け継がれた壮大な謎解き。
こちらも上野、谷中の描写が生々しく、完結までどっしりと読み応えがあった。
その後、本屋を数軒まわって北海道警察シリーズ第三弾「
警官の紋章」
を買ってきて、こちらも一気に読む。
「警官の紋章」は、
洞爺湖サミットを背景として、「笑う警察」、「警察庁から来た男」に続いて、
佐伯、津久井といった人物を中心として進んでいく。
ここで頭の中が、大混乱。
北海道新聞取材班「追及・北海道警『裏金』疑惑」と、
曽我部司「北海道警察の冷たい夏」が邪魔したかもしれない。
現実と虚構が入り乱れて、ごちゃごちゃになってしまった。
次から次へと、小説の中のこの人は実在のあの人・・と、想起されてしまうのだ。
小説に描かれた行動から、現実の事件の人物に結びついてしまう。
北海道知事などは、そのまま実名。
臨場感が高まって小説を読みながらも、どきどきする。
こういう体験は、今までなかったかもしれない。
舞台が、札幌をはじめ、北見、洞爺など北海道内なので、
頭の中に映画のように、映像が次々と浮かんできて、
活字を追いながらドラマを観ているようでもある。
いったん、冷静にならなくては・・・。
ちょっと待て。
小説は現実をトレースするように進んでいる。
現実の方が凄すぎて・・・
「悪果」を読んだときに、大阪らしいなんて感じてしまったが、
(もちろん、小説から受けるイメージで比較対象にしてしまうのは大阪の方に申し訳ない)
遠いところの話ではなく、生々しい北海道警察の姿。
「悪果」から受けた大阪府警のイメージをすっかり超えてしまった。
これはまずい。
関係する組織に、自分の生身の知り合いもいる。
純粋に小説を楽しむことができなくなってしまった。
とはいうものの、
最後は小説らしくなってきた。
ラストシーンは、
LOSTのように・・・
次はどうなるの?
と、続編に期待。
ハゲタカの鷲津みたいに、佐伯像もしっかり見えてきた。
とすると、大森南朋もハゲタカの鷲津のように、
道警の佐伯も、はまり役になるか。
映画がますます楽しみになる。
大森ファンとして、映画は映画として楽しんで観ようと思う。
11月14日から公開。
http://www.warau-keikan.com/